■同日 第2段階(フレッツ接続ツールのアップデート/宅内配線の改善) |
一応は良しと思ったものの、BBSにご投稿いただいた「ひろせ」さんの速度報告が気になっていました。ひろせさんのマシンは確かに最新鋭のXPモデルではありますが、速度がこんなに違うのはマシンだけのせいではないんじゃないかなぁ〜・・・(?_?)
頭を冷やして、しばらく考えてみること5分!(私の頭のCPUもちょっとばかり速かったみたいです)。 |
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改善策(その1) |
ひろせさんは、OSがXPかつブロードバンドルータを使用されているということは、NTTから郵送されたCD−ROM(フレッツ接続ツール)は使用していないはずだ。・・・ということは、まずハードウェアのまえにBフレッツ接続で使用するプロトコルPPPoEの実効スループット値が一番左右するのではないか。
俺としたことが・・・。「CD−ROMはもらったときには、もう古い!」という原則を忘れていた。早速、フレッツ・スクウェアで最新バージョンをダウンロードする。 |
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Windows/XP以外のOSを使用されている方で、ブロードバンドルータも使用されない方はNTTから提供されているPPPoEソフトウェアをパソコンにインストールすることになります。Bフレッツ開通のご案内に添付されているCD−ROMは、ソフトウェアのバージョンが古くなっております(Ver.1.5D)。以下の手順でアップデートした方が良いでしょう。おそらく、スループットが改善されていると思われます。 |
(1) |
Bフレッツ接続にはPPPoEプロトコルが必要ですので、一旦は付属のCD−ROMからフレッツ接続ツールをパソコンにインストールして、光ファイバーインターネットが使用できる状態にします。 |
(2) |
プロバイダ経由によるBフレッツ接続を確認したら、フレッツ・スクウェアに接続して最新バージョンのフレッツ接続ツールをダウンロードします。
平成15年5月現在ではVer.2.2.2.Aが最新バージョンです。 |
(3) |
パソコンのハードディスク上にファイルの保存が完了しましたら、一度インストールしたフレッツ接続ツールをアンインストール(削除)します。
アンインストールの方法は、Windowsの「スタート」ボタンをクリックし、表示されるリストから「プログラム(P)」→「フレッツ接続ツール」→「フレッツ接続ツールアンインストール」で行います。「コントロールパネル」の中にある「アプリケーションの追加と削除」からもできます。 |
(4) |
アンインストールが完了しパソコンを再起動したら、ダウンロードした最新バージョンのフレッツ接続ツールを再インストールします。
再インストールするときは、必ず古いバージョンのフレッツ接続ツールを上記の方法で削除してから行います。 |
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Ver.2.2.2.Aのフレッツ接続ツールは、以下のような画面になります。
NEW!平成15年10月3日に最新バージョンVer.2.2.5が出ました。 |
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Windows版 |
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対応OS
CPU
メモリ
HDD空き容量
イーサネットアダプタ
ディスプレイ |
Windows98、Me、NT4.0(サービスパック4以上)、2000、XP
PentiumUプロセッサと同等以上推奨
64MByte以上推奨
45Mbyte以上推奨
Microsoft互換でNDIS3.0以上のドライバ
Super VGA(800×600)以上の高解像度ディスプレーアダプタ |
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フレッツ接続ツール セットアップガイド第7版(PDF:473KB)のダウンロード |
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改善策(その2) |
長く引き回していたモジュラーケーブル(アナログ電話線)を最短にして、遠い部屋にはLAN用ケーブルで配線した。LAN用ケーブルは、100BASE−TX用のカテゴリー5のストレートケーブルが必要であるが、実際にはギガビット(1000BASE−T)の高速LANに適合するエンハンスド・ストレートケーブル(カテゴリー5E)を使用した。 |
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私のうちの宅内配線は、電話端子がある部屋から遠い部屋にパソコンを置いていたため、モジュラーケーブルを10mほど引き回していました。宅内VDSLアダプタは通常、電話端子のそばに短いモジュラーケーブルで設置しますが、あいにく電話端子のある場所に重たい食器棚を置いていたため、面倒だということもあって、電話端子から遠いパソコンのそばに宅内VDSLアダプタを設置してしまいました。
電話線は、あまり長く引き回すと周辺からの電気ノイズ等を拾ってしまうこともありますので好ましくありません。・・・という訳で、長く引き回していた宅内配線をモジュラーケーブルからLAN用ケーブルに取り替えることの改善を行いました。わかりやすくいいますと、宅内VDSLアダプタを電話端子のそばに設置しなおして、そこからパソコンの置いてある場所までLAN用ケーブルで配線したということです。
その代わり、パソコンの通信中でもVDSLアダプタのシグナルランプを手元で見るようなことはできませんが・・・。でも特に必要ないでしょう。
長いモジュラーケーブルをLAN用ケーブルに取り替えることは、改善策になると思われます。私の場合は、ケーブルの価格に大差がなかったので1000BASE−Tにも対応するLAN用ケーブルを使用しましたが、他の周辺機器が対応していないのであれば、あまり意味がない(気分の問題)かも知れませんので、100BASE−TX用で十分だと思います。 |
改善後に回線速度テストに再トライしました。結果は以下のとおりです。 |
フレッツ接続ツール バージョンアップおよび宅内配線改善後の回線速度テスト |
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思っていたより、びっくりする程の回線速度が出ました。
測定サイト:フレッツ・スクウェア
測定時刻:2003/05/22 18:20:18〜
何回か測定しましたが、フレッツ・スクウェアでは似たような数値でした。
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BroadbandSpeedtestの速度測定サイトで、概ね1時間ごとに時間を追って計測してみました。 |
1回目 |
測定サイト http://www.bspeedtest.jp/ v2.3.2
測定時刻 2003/05/22 19:37:47
回線種類/線路長 FTTH/-
キャリア/ISP NTT Bフレッツ マンション VDSL利用/plala
ホスト1:
WebArena(NTTPC) 27Mbps(6008kB,2.1秒)
ホスト2: SAKURAインターネット 24Mbps(9971kB,3.4秒)
推定最大スループット: 27Mbps
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2回目 |
測定サイト http://www.bspeedtest.jp/ v2.3.2
測定時刻 2003/05/22 20:33:29
回線種類/線路長 FTTH/-
キャリア/ISP NTT Bフレッツ マンション VDSL利用/plala
ホスト1: WebArena(NTTPC)
25Mbps(9971kB,3.7秒)
ホスト2: SAKURAインターネット 14Mbps(4236kB,3.3秒)
推定最大スループット: 25Mbps
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3回目 |
測定サイト http://www.bspeedtest.jp/ v2.3.2
測定時刻 2003/05/22 21:42:57
回線種類/線路長 FTTH/-
キャリア/ISP NTT Bフレッツ マンション VDSL利用/plala
ホスト1:
WebArena(NTTPC) 26Mbps(6008kB,3.2秒)
ホスト2: SAKURAインターネット 10Mbps(3063kB,3.4秒)
推定最大スループット: 26Mbps
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4回目 |
測定サイト http://www.bspeedtest.jp/ v2.3.2
測定時刻 2003/05/22 22:37:54
回線種類/線路長 FTTH/-
キャリア/ISP NTT Bフレッツ マンション VDSL利用/plala
ホスト1:
WebArena(NTTPC) 26Mbps(9971kB,4.1秒)
ホスト2: SAKURAインターネット 12Mbps(3063kB,2.0秒)
推定最大スループット: 26Mbps
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5回目 |
測定サイト http://www.bspeedtest.jp/ v2.3.2
測定時刻 2003/05/22 23:34:48
回線種類/線路長 FTTH/-
キャリア/ISP NTT Bフレッツ マンション VDSL利用/plala
ホスト1:
WebArena(NTTPC) 21Mbps(9971kB,5.8秒)
ホスト2: SAKURAインターネット 8.2Mbps(4236kB,4.5秒)
推定最大スループット: 21Mbps
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時間を追って段々と回線が混雑してくるのではないかと思われましたが、改善後は平均25Mbpsで比較的安定した結果が得られました。
必ずしもすべての環境で改善が見られるとは限りませんが、ご参考にしてください。 |
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改善策(その3) |
あまり性能が良くない古いパソコンには有効ではないかと思われる改善策があります。それは、インターネットExplorerのプロパティ設定で、「インターネット一時ファイル」の設定を最小にしてみるということがあげられます。Explorerを開いている場合は、「ツール」→「インターネットオプション」の「全般」のタブにインターネット一時ファイルの設定がありますので、これで行います。
「使用するディスク領域」を多くとり過ぎると、古いPCではPC自体のハードディスクへの書き込みが遅いため、インターネット接続時にパフォーマンスが落ちてしまう原因にもなります。
また、「接続」のタブに「LANの設定」がありますが、この中の「設定を自動的に検出する」のチェックボックスが既定ではONになっていると思いますが、この項目をOFFにすればプロキシの検出に時間がかかる問題が解決し、パフォーマンスは改善します。
この方法は、実際に試された方から、かなりの改善が見られたという報告がありますので、一度試されてみてはいかがでしょうか。ただし、この方法は比較的新しいパソコンには有効ではないでしょう。インターネット一時ファイルの容量が大きければ、一度閲覧したページは一時ファイルを再読込して表示しますので、2度目以降の画面表示が速くなります。Explorerは、ページが更新されているかを検出して、新しくページを読みに行くか、ハードディスク上の一時ファイルから表示するかを決めているのです。 |
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